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KENJI ONO

仕事術‐5つの要素‐


皆さん、こんにちは。小野謙治です。

お元気でしょうか?体調管理には気を配って日々を過ごしましょう。


前回の記事にて、以下の5つの要素(前回は五要素と記載)のお話をさせて頂きました。


・目的

・ゴール(達成条件)

・アプローチ

・前提条件/制約条件

・リスク


今回は、簡単な例をもとに説明を進めますが、前回の記事を読まれていない方は、そちらの記事を読んで頂けると幸いです。

読まれている方は、以下の文章を読み進めて下さい。


さて、5つの要素の説明を進める上で、どのような例が良いかなと思案。

読み手の門戸をどの程度拡げたものかと考えつつ、「パン屋の出店」を例に説明することにします。


この記事を読む間だけ・・・

『あなたはエリアマネージャーとして、新規出店を任された人物である』と脳を錯覚させて下さい。



さあ、準備は整いましたか?



5つの要素を考える

では、5つの要素を一緒に考えていきましょう。


まず、1つ目の要素である目的を考えてみましょう。


それは・・・


・パン屋を出店する


え??と 当たり前過ぎて拍子抜けをされるかもしれませんが、基本は大事なのでしっかりと対応しましょう。


次に、2つ目 ゴール(達成条件)の要素を考えましょう。

本稿では一例を書きますが、ゴールは設定によって色々と変わるため、感覚を掴んで頂ければ十分です。


・出店場所は、ベッドタウンに該当する駅から徒歩5分圏内で貸しビルの1階、かつ外から内観が見える構造

・店内レイアウトは、ガラスケースを挟んで商品(パン等)を提供する様式

・提供する商品(パン等)は、他のベッドタウンに位置する店舗のデータを参考に提供

・スタッフは他店のパン職人を配置、フロントは地元在住の方からアルバイトやパートを募集


ゴール設定のイメージは何となく掴めましたでしょうか?

ゴール設定に関しては、トライ&エラーで感覚を磨く必要があるかなとは思います。

みっちりと洗い出しを行うと、そのままToDoリストにならなくもないです。

よって、重要ポイント押さえる(可視化する)でも良いかと考えます。



3つ目の要素であるアプローチを考えましょう。

ゴールに向かってどの様な手順で物事を進めるのかを可視化すると理解頂ければ十分です。


・出店戦略立案(店舗コンセプトの立案)

・出店候補地調査(物件、候補地の人の導線など)

・出店計画立案(出店スケジュールとタスク、予算など)

・出店計画実行(店舗工事、従業員調達、宣伝など)


なお、アプローチを突き詰めるとタスクリストになります。

上記の一つに店舗コンセプトの立案と記載していますが、

誰がいつまでにコンセプト案を作成し、

誰と合意形成をはかって承認を得るのかなど、細かくタスクに落とし込むことが可能となります。

余談ですが、店舗の出店や退店を繰り返している大手チェーン企業の場合、アプローチがキッチリと固まっているかと推察します。



4つ目の要素である前提条件/制約条件について考えましょう。

内容によっては達成条件の裏返しとなるものも出てきますが、一例を以下に記載します。


・出店予算は総額で5,000万円以内

・店舗は1階の出店を必須

・202x年xx月xx日迄の出店を必須


前提や制約となる条件があるのであれば、それらを可視化しておきます。

検討したアプローチの要素において、これらの条件を考慮出来ているか確認することも重要となります。



5つ目の要素:リスク・・・ なかなか厄介な存在です

最後の要素であるリスクについて考えたいのですが、正直なところ、5つの要素のうち、もっとも厄介な存在かもしれません。

取り組む内容に対して、経験が浅い、未経験だとすると、何がリスクなのかすら浮かばない可能性があります。

よって、リスクの洗い出しと対策を検討する場合は、経験豊富な方と議論しながら洗い出すことをお勧めします


参考までにリスクと対策の一例を以下に記載します。


・望ましい出店場所が見つからない

 ⇒優良物件が出てくるまで無理に出店をしない

・建材の価格が高等化し、出店予算を超過する

 ⇒出店予算に余裕をもたせておく(リスクバッファを積む)

・出店までに従業員の調達が出来ない

 ⇒近隣の他店から暫定で応援要員を配置する



リスクは必ず対策とセットで考えましょう。

リスクが実際に問題や課題となった場合、あらかじめ対策を考えておくことで迅速な対処が可能となります。


・・・


今回、簡単な例をもとに5つの要素について説明をしてきましたが、イメージは掴めたでしょうか?

是非とも皆さんの業務に照らし合わせながら可視化をされてみてください。


最後に、前回の記事で1つ1つの記事はなるべく短く書くと宣言をしておりましたが、少々長くなってしまったなと反省しております。


次回の記事は短くまとめたいと考えておりますので、引き続きご笑読下さい。


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